●七澤久子代表からのお話(前半)
ようこそ、祝殿にお越しいただき、ありがとうございます。日頃より白川学館にご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
七澤賢治前代表が帰幽いたしまして早4年となります。前代表が亡くなる20日ほど前の8月9日、皆さまに向けて最後のお話をいたしました。その折に残された言葉が「静止エネルギーは世界を救う」でした。
この「静止エネルギー」とは何か。それは静かに佇み、心を澄みわたらせて、お祓いをあげることです。無心となり、素直な気持ちで祓いに臨む──その姿勢が、白川のおみちに根ざすものだと思います。大きな声を張り上げるのではなく、腹の丹田に意識を向ける。「男性の丹田はおへその下。女性はおへその上にある」と伺っております。心を整えることによって丹田が養われていきます。
高濱浩先生が前代表に、「七澤さん、この手で神をつかみたいですか」と問われたとき、前代表は「神をつかんでみたいです」と答えました。
「生ききる」という言葉も前代表が遺した大切な教えです。そして「静止エネルギーが世界を救う」という言葉を、私たちに残してくださいました。
静かに語り、静かに祓いをあげるひとときは、私自身を穏やかにし、また皆さまにとっても大切な時となるでしょう。
さらに、高濱先生からは「祓いに始まり、祓いに終わる」という言葉をいただきました。毎月のお祓いは一期一会。昨日と今日が同じではないように、朝のお祓いも夕のお祓いも、その時々の心を映し出すものです。無心に祓いをあげ、自分に返す。その積み重ねが「日々是好日」であり、静止エネルギーなのです。「慢心しないこと。素直な気持ちを大切にしてください」高濱先生は常にそう諭してくださいました。
本日の皆様は、「五種」を修習いたしました。七種、六種を経て献饌に至り、さらに献饌後に五種を行う。その一歩を進まれたこと、誠におめでとうございます。
そして「あとみよそわか」。自らの歩んだ道は後ろに確かに残ります。今日お越しの4名の皆さまも、どうぞ確かな足跡を残し、白川学館の門人として歩んでいただければと思います。
これから日本も世界も大きく変化する時代を迎えます。しかし、心の軸をしっかりと保てば、必ずその中心に立つことができます。
本日は誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
●七澤久子代表からのお話(後半)
改めまして、本日はようこそお越しくださいました。皆さまの熱心なご質問に、心から嬉しく思います。
私は29歳の時にこのおみちに出会いました。そのとき、高濱浩先生から「家庭祭祀をしています。と答えてください」と教えていただきました。特別なことではなく、日々の家庭祭祀の積み重ねこそ大切であると。
家を建てる際には、前代表が「白川伯王家の御神殿を祀りたい」と先生に相談いたしました。そして玄関近く、家の中心に御神殿を設け、天之御中主とともに七澤家・小島家の御霊をお祀りしました。天之御中主を少し高く祀り、その下に先祖を祀るという、その形を今も守っております。
当時、私は何も知らず、先生に導かれるまま歩んでまいりました。今思うのは、こうして前代表の言葉や教えがビデオや冊子として残り、学べることは、かつてなかった、貴重なことだということです。
前代表の教えは口伝であり、書き留めることは許されませんでした。だからこそ耳で聞き、心に刻み、今も私の支えになっています。
また、高濱浩先生のお姉さま・安見晴子先生から「雑巾は感謝して洗い、干すのですよ」と教えられました。その言葉を胸に、掃除を通じて心の塵を祓う大切さを学びました。
今日も皆さまをお迎えするにあたり、祝殿前の草を抜きました。「草も木も人もなおさら真砂子まで 神の社と知る人ぞ神」高濱清七郎先生の歌を心に唱えながらです。草もまた神様からいただいた命。声には出さず心で語りかけながら取り除きました。
七澤前代表は、奉納の折に必ず「神恩感謝」と記しました。ご利益ではなく、ただ感謝を捧げる。その姿勢こそ大切だと思います。
今日のお祓いでは、皆さまとともに祓いを奏上し、光に包まれるような感覚をいただきました。それは七澤前代表が願い、特許として実を結んだ「電子祝殿」の流れの中にあるものだと思います。
この道は常にエビデンスを伴い、人文科学としても伝承されてきました。和器出版を立ち上げ、記録として体系化し、システム学習として後世に伝えられることは本当に貴重です。
お祓いは毎日違う顔を持ちます。今日皆さまと奏上した祓いは、高濱先生、前代表、そして諸先生と共にあげたもの。その御加勢を感じ、心が晴れ渡りました。
これから9月23日には秋季皇霊祭がございます。遠津御祖神と共に歩む覚悟を新たにし、皆さまと力強く進んでまいりたいと思います。
本日お集まりいただいた皆さま、そしてその背後におられる御祖神に心より感謝申し上げます。健康に留意し、心と体を整えて、この一年を歩んでまいりましょう。
本日は誠にありがとうございました。