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2023年4月22日の第六種神拝作法修習講習
七澤久子代表理事の講話

こんにちは。今日は、祝殿にお見えいただいた方、オンラインでご視聴いただいている方、ありがとうございます。今朝、起きまして、玄関を拭き、落ち葉を拾い、そして草木に水をまきました。榊から、「水が欲しいよ」と伝わってまいりましたので、朝一番に、榊に水をたっぷりあげました。

「草も木も人もなおさら真砂子まで、神の社と知る人ぞ神」と「おみち心得」に書いてございます。藤紫の69ページをお開きくださいませ。この言葉がございます。高濱清七郎先生の書の作品です。高濱浩先生から生前、「高濱清七郎先生の書です」ということで、頂戴いたしました。これは、草にも木にも、人もなおさら、真砂子というのは、石ころですね。それが全て神の社でございます。

今、NHKの朝ドラ『らんまん』で、小さな花を見て、「この花の名前はなに?」「これはどこから来たの?」「どんなふうに育つの?」という場面がありました。それはピンクの花でしたが、芝生にも生えます。左右同じに見えますが、左右で違うそうです。

そういう、ひとつの気付き、それは神であり、人類の知恵だと思います。この言葉と共に、自分のふとした気づきを大切にして、これから最後の時まで元気でいる、最期まで心が嬉々として、美しく輝いて、皆さまと共に生きている。そういう公を持って生きることは、大事なことでございます。

「今日、会えて良かった、ありがとう」「嬉しいわ」と言われると、「良かった、おみえいただいて、本当にありがとうございます」と言えます。そういう一つの生きがいを持って、一日、一コマを生きるのが、とても大事でございます。

そして、昨日はとても暑かったです。クーラーを入れました。そして今日、朝起きましたら、本当に爽やかで、風が爽やかでございますが、土は、水が欲しいと言っていました。紫陽花が猛スピードな勢いで、青い芽を出しています。六月に見事な花を咲かせます。そして、献饌したお榊にも、新芽が出ています。

以前、枯れそうなお榊を移転いたしました。土が合わなかったのですね。一枚も、葉がなくなっちゃいました。枝だけです。その木が今、青々と新芽を出し、下から若い芽が出ています。生き返りました。その様は本当にありがたかったです。その木は、黒くなって、もう駄目かな、枯れちゃったかなと思っていたのですが、一生懸命、手入れして、心では「元気になってね」と言います。「草も木も人もなおさら真砂子まで、神の社と知る人ぞ神」これこそ、今、70年、生きていた中で、蘇る木々に共感できるありがたさ。お榊の消えそうな命ですね。でも、消えないで根付いて、そして新芽が出ました。ありがたいことです。

ぜひ皆さまも、「草も木も人もなおさら真砂子まで、神の社と知る人ぞ神」という言葉を胸に、一つひとつ、かすかな気づき、風の吹くことは気持がいい、雨が降ることもありがたい。雨が降った時は、黄砂もなくなり清浄です。風が吹いた時は、雲一つない空です。そして、水は大切です。色んな意味で、木火土金水、一つひとつを意識をして生きると、素晴らしいと思っています。

そして、土地に裸足で立ちます。湧泉の、足の土踏まずの所から、腎の気が元気になる感じがします。きちんと自分の身を正して、毎朝お祓いを上げ、体を潔斎し、自分の身を正して生きるということは、自分の気血が巡ります。気と血(けつ)です。血(ち)です。そして、自分の意欲です。自分がこれから歩もうとする方へ、力強く一歩が出せる、その道だと思いますね。本日皆さまに、お伝えしたいと思います。

六種の鎮魂というのは、それぞれ、七種、六種、五種、とございますが、六種の鎮魂をいただいたということは、大変、素晴らしいことだと思います。色んなものを献饌するときに火打を打って、そして六種の鎮魂をして献饌します。六種の鎮魂をしたものは、その静かな輝きが増します。

七沢歯科はユニットが4台ございます。毎朝、窓を開け、一日よろしくお願いします、と診療室を開けます。その時に、診療室のユニット一台一台、心を込めて火打をし、そして六種鎮魂をします。そうすると、安心安全の、清らかな空間になって、「ここにいると、心地いいです。そして眠くなってしまいます」と皆さんおっしゃいます。それは、六種の鎮魂をしたという、証拠だと思います。

例えば、お疲れになって、体調が優れない方がいらっしゃいましたら、その方に向かって火打を打って、六種の鎮魂をすると元気になります。子供を育てる時、熱が高く、具合が悪い時、百会(ひゃくえ)とおへそに手を当てて気を送ります。気血が巡って元気になります。「おみち」を修習されるとは、火打でお清めして、六種の鎮魂をします。すると素晴らしい気づきがあります。

明日、母を納骨する四十九日が参ります。母は信心深く、私を産んでくださいました。毎朝、小学校のときも、神様に手を合わせ、そして水をあげて、「行ってきます」とそういうことを好きでやりました。歯科大学の入学前に「お母さん、私は山に入って巫女になりたい」と言いました。母の従妹の歯科医師である叔母のところを訪ねて「久子ちゃん、歯医者もいいものよ」と叔母が話してくれました。神奈川歯科大学は100年続いておりますが、女性の歯科医師の、先達でした。叔母は、当時の女性歯科医師の養成校である日本女子歯科医学専門学校の出身です。今、100歳以上の方がいらっしゃいます。本当に健在で、100歳になっても元気で働いている方々もいます。目指すは100歳です。あと30年。

伊勢神宮は2013年に第62回式年遷宮がございました。ですからあと10年後、2033年には、伊勢神宮の63回目の式年遷宮がございます。まず10年です。そしてまた次の10年。そして10年、10年、10年、10年(笑)、それを重ねて、みんなで目指せ100歳、どうでしょう。

それがどうしたらできるかと言いますと、ご縁であります。きちんと自分の所作を美しく、年取っても美しく、気血が巡って、きちんと自分で居住まいを正して、人様にご挨拶できる。「おはようございます(小声)」おかしいですよね。「おはようございます(明るく大きな声)。七澤でございます」いかがですか。どうしてこの声がでるかというと、朝のお祓いでございます。お祓いは、口祝詞ではなくて、「とーほーかーみーえーみーたーめー(お腹から)という祓いです。

高濱浩先生が、私の自宅のご神殿にお越しいただいたときには後ろに審神者の高濱先生、私が真ん中のところに、お清めを受けさせていただく私として座りました。そして私が火打ちを打って、中に入りまして、高濱先生が六種の鎮魂をします。六種の鎮魂をした後、フッっとやる息吹ですね。そのとき私の体に風が起きました。風です。素晴らしかったです。わっと思いました。それは体感しかないですね。

皆さん、セミナーを受けられ、この本読みましょう、あの本読みましょう、とありますが、それはとても大事なことではございますが、目で、頭で感じたものでは、気血が巡るとは思いません。「体感」こそ、大切かと思います。自分の声を出して、そして自分の居住まいを正して、鼻から息を吸って、ずーっと全部心身の細胞に、自分の息吹ができるように、つく息、吐く息をする、祓いです。

「おみち心得」の67ページです。この白川家のおみちは、「祓いに始まり、祓いに終わる」です。全て、祓いそのものです。祓いをすることで、気血が巡ります。そして邪気ですね。自分の心の中に、何かわだかまりございますよね。自分がうまくいかない、何か今日頭痛い、何か切ない、何か怖い、そういう思いがきっと皆さん、朝、起きた時、あるかもしれません。寝る時もあるかもしれません。でも、朝の祓いをしてみてくださいますか。そうすると本当に、「ふと思うは 神心(かみごころ)」というように、気づきます。

そこに、「ふと思うは神心」とありますね。68ページです。祓いは大掃除、そして、公の精神、そして、神心です。自分の中で、きちんと無になって、全て何も考えない状態になりますと、ふっと、「あ、これがいい」と教えてくれます。それは真実でございます。

そして、自分に邪気があって、私こうなりたいのよ、ああなりたいのよ、という自我ではなくて、きちんとお祓いをあげて、精査して、ここに、アメノミナカヌシを迎えた自分、そしてきちんと遠津御祖を迎えた自分、それがあって、感ずるものが全て、ふと思うは神心、の答えではないかなと思っています。

話しが戻りますが、四十九日、明日、母を納骨します。遠津御祖神です。母がいたから、今があります。母の上にも先祖がいます。そうして、一つひとつの遠津御祖神様を、先祖祀りをすることで、また生かされると思いますね。母に、本当にありがとうございます、ということと、六種の鎮魂をして、母の前で居住まいを正し、今までの感謝をします。

私の実家は小島家といいます。遠津御祖の皆さまとともに、小島とそれから七澤、それに関わる先祖代々の皆さま方の、繁栄を祈るということを決意して、明日、納骨に参りたいと思います。

そういうひとつの大切なことを毎日一つでいいですね。皆さんが行うとき、今ある目の前のひと、今あるその一言、一つの出来事を、大切に自分に落とし込んで、生きるのが一番大切かなと思います。自分がきちんと身を正して、お祓いをすることが、公に繋がることだと思います。

白川伯王家のおみちをなさった方が、「白川家門人帳」といいまして、江戸時代、それからもう少し前、山梨県は甲斐国ですから、甲斐国、誰々という形で書いてあります。そういう方が、門人帳に大勢いらっしゃいます。高濱浩先生ご夫妻から、白川のおみちを習わせていただきました。門人さんという方をすごく大切にしてくださいました。そして今日、ここに6人の方、そしてオンラインに2名の方がいらっしゃいますが、尊い門人の皆さまでございます。

白川のおみちをするということは、やはり決意表明ですね。決意表明というのはどういうことかというと、自分は神の子になれる、資格になったということです。ここで神を掴みなさいと、高濱先生含めておっしゃいます。神を掴みなさいって、みえる神ではないですね。自分の心の中に気づく神が、その時に、それぞれあると思うのです。

今日はこの甲府の地におみえいただいて、六種の鎮魂、そして、六種の伝授をいただきましたが、ぜひこれから、ますます皆さまがご隆盛で、そして遠津御祖神様と共に、皆さまが幸せで、それから嬉々として、光の階段、皆さまで階(きざはし)を、お上りいただくことを望んでおります。

偉い、低い、そういう訳ではなく、みんな平等で、平等の中に、生きます。誰一人、上・下はないと思います。このおみちを習っている皆さまとご一緒にこれから71、72、73歳を迎え、100歳まで、共に、歩めたらよいと思います。

それでは長い間、本当にありがとうございました。
今日はおめでとうございます。

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