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2023年1月21日の第七種神拝作法修習講習
七澤久子代表理事の講話

改めましてこんにちは。今日は、この大切な時期に「第七種神拝作法修習講習」にお越しいただき、ありがとうございました。今日は寒の入りでございますね。

皆さまは「歌会始(うたかいはじめ)の儀」をご覧になったでしょうか。令和五年のお題をご存じですか。今年は「友」です。令和六年のお題は、「和」になりました。令和六年は「和」という、本当に私どもにとって「和」というのは、和の心、和の道がございますよね。まさに白川伯王家の和の心、そして和らぎという、具体的な心の有りようですね。七澤前代表の言葉の中にも和らぎがありました。

天皇陛下自ら皆さまにお話をなさいます。その時に天皇陛下、皇后陛下は和らぎをもってそこに佇んでいらっしゃいます。そこに佇んでいらっしゃることで、和らぎを感じ、そしてそこにいらっしゃる、というだけで、その場の周りが何といいましょうかしーんとして、会う方が涙ぐむ、そういうおみちが、皇室の中にあります。

皆さま方にお伝えしたいのは、2000年から七澤賢治前代表が、皆さまと共有したいという思いで、この「おみち」を公開しております。早、20年経ちました。23年目を迎えます。そして私が、七澤前代表とともに、高濱浩先生から教えを請うた時は、昭和57年でございました。昭和57年の4月18日にこのおみちを私は、27歳の時に受けました。今年で70歳になります。そしてこの、長い尊いおみちの中で、高濱先生からいただいた7年間は、書かない、そしてビデオも撮らない、そういう7年間でございました。

ですから高濱浩先生がおっしゃった、一言一句、耳に留め、そして体の中に染み込ませる、7年間でした。私は歯科医をしておりましたから、高濱先生がいらっしゃって、始業前、八時半からお祓い、そしてご修行をさせていただきました。

ご修行の有りようは、本当に一つずつひとつずつ、今でもこの御霊(みたま)に覚え、そして体の中に染み込んでおります。心が喜ぶ、心が涙する、そういうご修行の日々でございました。

高濱先生がおみえになる一週間前から、「あ、高濱先生がいらっしゃって、そしてお祀りが始まるわ」ということを思うだけで、心がうきうきし、若返ります。27歳の体が若返ります。今は70歳になりますが、「ここにお祀りをする」ということの大切さは体に染み込んでおります。一つひとつのお祀り、そして一つひとつの祭事、それがとても尊く感じます。

高濱先生は、帰幽される2カ月前まで、七澤賢治前代表のところにいらしていただいて、真髄から教えをお伝えいただきました。とても有難かったです。60歳から7年間、七澤賢治のために、京都からお越しいただき、伝授いただきました。心の真髄、どういうふうに生きるべきか、そして私どもの「おみち」は続いていますよ、ということをお伝えしてくださいました。

その時、日本にいらっしゃる「三種」の方はお一人でございました。そして、「三種の伝授」を受けるために尊い神社に行き、七澤賢治前代表は、「三種」を伝授されました。その方もその後、お齢を召して、お亡くなりになります。

高濱先生は、七澤賢治前代表に「100年でも200年でも甲府の地で守っていってください」とおっしゃいました。今やっと40年守りました。あと60年、それから140年、もっと先までですね。ここでお守りして、皆さまお一人おひとりに繋げていくことがすごく大事なことかなと思っております。

私たちは、高濱先生から「おみち」・「家庭祭祀」を門人として教えを賜りました。また、「白川家の門人さんは、とても尊いですよ」と、とても大切にしていただきました。『白川家門人帳』の書籍が七澤家にございます。その『白川家門人帳』に甲斐國どこの誰々という門人の方々の名前が書かれています。江戸時代の全国の門人の方々です。今日、大勢の方々が、「七種神拝作法修習講習」の伝授を受けられ、改めて門人さんとして、こちらにいらしたことは、尊いことでございます。そのお一人おひとりの、天津神、国津神、遠津御祖神、産霊幸倍神、という拍手の中に、ご自分の遠津御祖があります。

私は小島家から嫁いで参りました。このおみちを習い、教えていただくことで、私が小島家先祖代々の、遠津御祖の代表として、遠津御祖の神様を迎え、小島家を繁栄する、小島家を継承する、そういう役目が一つありました。

今日ここにお見えいただく方は、お父さん、お母さんが、そのお祖父様お祖母様もいらっしゃいますね。ここに祓い串がございますが、これが父・母、その上は祖父・祖母という形であります。これは先祖代々が滔々と(とうとうと)道を示してくださっています。

お正月に飾るお餅は天地同大の白いお餅を飾ります。それは百の道と書きまして百道(ももち)です。百の道を私たちは飾るということです。そしてお正月を迎える。一つひとつに意味があります。この耳で聞き、心で感じ、そして今があります。

七澤前代表がここで5年間にわたり、毎朝30分ぐらい、皆さんの前でお話ししてきました。文字起こしした資料。そしてビデオ撮影した資料がここにあります。あのビデオはとても尊いと思っています。

高濱浩先生のお声はどんなお声かしらというふうに、聞きたいですよね。どこにも残っていなかったです。でもただ一つ、このおみちではなく、妹夫婦が歯科医院を開業する時の地鎮祭に、高濱浩先生のお声が残っておりました。本当にワンフレーズですね。

すごく通る声でしっかりしたお声で、わあ、高濱先生のお声は、こんなにも力強いのですね。としみじみと感じました。そのお声を聞くだけでその30歳前の頃が蘇ってきます。その時、高濱先生の火打ちも見ました。そして高濱先生のお声、高濱先生が、「とーほー」と発するお声、お祓いを上げた時、紅白の垂れ幕が、晴天で風も吹かない日にざわざわと揺れるのです。

「神をこの手で掴みなさい」というのは、自分の体のこの真髄に、神を掴むことですね。書を読み、文字を見て神を掴む。自分の尊い御霊の中に、遠津御祖神様を迎えた自分の中に、神を掴んで、一歩進む、それは大事なことです。

高濱浩先生は、「奥様、門の外に佇んでいても進みません。門の中に入って、一歩進む、それが大事ですよ」とおっしゃいました。皆さまに、今日「第七種伝授の入門で、一歩進みました」と申し上げたいです。そして先ほどのビデオの最後で七澤賢治前代表は、「皆さん、七種を入門した後は、六種も是非どうぞ」とおっしゃいました。

お供えするときには、六種の鎮魂をして献饌します。毎朝、水、お塩とお米、そしてお酒は六種の鎮魂をして、献饌させていただきました。「六種の鎮魂が大事です」とお教えいただき今がございます。

一つひとつ、一歩ずつですが、こつこつと積み重ねてください。自分の細胞が喜ぶ、細胞の一つひとつが若返る、そういう技がここにはあります。若返るというのは、自分の中で嬉々として生きる、喜び、慶び、その連続ですね。それを連綿と続けていくことは、「あとみよそわか」で、亡くなった、その後の足跡は素晴らしいものになると思います。

皆さん、今日は晴天でございますがこれから寒くなります。「寒の入り」でございます。その先は「寒の明け」「立春」となります。チューリップの球根も芽吹いてまいります。

七澤前代表の、お声を聞いて、お姿を見ていただきました。最後の、亡くなる瞬間まで、強い意志を持って、皆さまにお伝えしようとしていました。その生きていたお姿を、少しでも垣間見たことで、これから、若返るために、そして心身が嬉々として生きられるために、このおみちを進んで行こうとなさってくださればと思います。

一粒の稲が実って、束になります。そしてジパングの国ができます。皆さまでバトンを繋いで、一粒の稲を大切にして、先祖を敬い、そして子孫に皆さま方がお伝えくださいますと素晴らしい日本になると思います。

どうぞこれからも、私どもは、皆さまとともに受け継いでいきたい所存でございます。それが、私のこれからの役割と思っております。謙虚に慎みを持ち、一歩ずつ進んで参りますので、ご支援賜りたいと存じます。

今日はありがとうございました。

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