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2020年11月6日の祝殿講習における七沢代表の講話(一部抜粋)

 本日のご修行、「木(もく)」という修行になると、やっぱり若干自分が木なのか、というふうな違和感を覚えないわけではないというかですね。言ってみれば、「木」のご修行は、五行の中でも難しい方の修行ではあるけれどもですね。白川というのは、その五行の「木」になるというようなところから神を迎えるというような、そういう難しさというものがあるのですね。その「木」と自分がどう関わっているのかというところを超えて「木」の世界を掴む、あるいは「木」になって神を迎えるということですよね。

 それは、我々が普段、遠津御祖神と言っている神というDNAの、これは科学分野の話になってしまうかもしれないのですが、今、「木」が我々と一緒だなんていうのですね。そういう捉え方というのは、なかなか説明知としてはできますけども、なかなかそれを結びつけるというふうなことは難しい問題があるではないのか思うのですね。でも、その中で一番生命力のある木、すなわち榊という、一年に4回も芽を出すような、低い木ではあるけれども、この祝殿の周りにいっぱい一緒に植生しておりますけどもですね。太陽がそんなに当たらなくても、すごく青々と成長します。太陽の光で光合成をしようとする力が発揮できているというかですね。ですから、この祝殿の周りの榊は、結構、光を浴びやすいから、葉が、若干、閉じる傾向で、色もグリーンから、紅葉はしませんけども、色が、わずかに茶色になっている部分もあるわけですね。祝殿では、常緑樹である本榊を最終的には、神の姿として使わせていただくわけですけども、その中でも樫の木とか色々と常緑樹はありますけども、榊になっていったというのは、やはり地域の植生の、日本の中で、そういうことはあろうかというふうに思っております。我々は、そういうものの理論的な根拠と言いますかね、神人一如というか、神とこの人間が一如というような、あるいは、そういう言い方ができるかもしれないですね。それが五行でもまさに、我々はよく、亡くなったら大地というか、自然に帰るというのは、そういうものは古今東西どこでもそういう表現がありますけども。確かに、五行ですね、特に、五行に帰るというか、そういう理解しているというか、一如なんだというふうに言えると思うんですね。

 あと、そうですね、空になったり、あるいは風になったりするというふうなですね。高濱清七郎先生は、まず亡くなったら風になる、というようなそういう言葉も残されておりますけども。確かに、五行、あるいは、要素としてみると、九行というんですかね、ナインエレメントというような言い方もできるんじゃないのかと。それはやっぱり易経の発展形として、歴史的には五行が、そのあと出てくるわけですね。あるいは五大というような、仏教の中で五行の木火土金水が、五大の地水火風空というふうな、そういう似たものの要素を変えて、精神的なそういうものとしてそれが変化しているというかですね。それは自然の存在物としての木火土金水というふうなものだけではなくて、一種の精神というようなものを五行の中から掴んで、そして、人類の意識進化の世界に入っていくというようなところもあるわけですね。それはもちろん、遠津御祖神という存在の神様も、そういうことで入ってくるところは十分あるわけですけども。それが五行というような、進化した形で、今はそれが九行、あるいは十行、十一行という、次元的な変化も進めていくというような、そういう学びも一方では我々はしているわけですけども。そういうことを白川も当然、五行、易の八卦というのは、そういう捉え方で言うと、自然というものを、山とみたりし、地震の震と使ったり、沢(たく)ですね、沢(さわ)というようなところを使ったりしますけども。これらは、一つの、五行の変化でもあるというかですね。もちろん、その白川では、それを五魂というふうな、魂というようなレベルでの分け方からすると、精神というふうな、精魂(くわしみたま)というようなところに五行も行く、そういう学びもあるしですね。ご修行の中でも、とくにそれが、木(もく)というご修行というのは、そういう要素というんですかね。まさに人が神を迎える時の、そういう方向性としての、要素というんですかね。

 少なくとも我々が、天津神という宇宙創造の働きも、神の働きであるということで、137とか、天沼矛という御神体も用意して、それと一緒に祝殿講習をさせていただいています。ですから、隕石というか、隕鉄で作る技術も、伊藤さんと私が別天水を使ったナノバブルと、冶金工学(やきんこうがく)というものを合わせて、これも今、特許を出願していますけれどもね。全く新しい使い方というか、皆さんが使う包丁の開発も進めていまして、そういうものまで特許製法にしますけれどもですね。そういう新しい技術というものを、鉄のときには、そういう隕石を、皆さんに感じていただいて、そういう修行もさせていただいたのですけれども。今回は、木というものが、精神や霊というようなもの、さらに、宇宙創造の神々の働きのところに至るまで、そういう連続体として、一見、それは神身一如というかですね。如しですね。国津神、天津神という神の世界は、最初から一体というふうな表現はしませんね。すなわち、神身一如という、如しというかですね。国津神の如し、天津神の如しという、それは自分と神が、遠津御祖神や五行や風の神と違って、そういう意味の一体ではないというかね。要素が違っているんだという理解を、神身一体と神身一如の違いがあるというかね。それを理解しないと、宇宙創造の神が自分自身だという誤解が生じて、修行というものが雑駁というか、疎かになってしまうところがありますから、その辺は注意深くですね。どの神と我々が、離れてみるか、あるいは、一つとして見るか、そういうことが、非常に大切なところですね。

 一如ということは、自他というか、私と物質、私と精神、私と装置、私と神というような関係を、メッシュを細かくして捉えるという捉え方をさせていただいているということが、祝殿講習の学びでもあります。それは、まだ精神作用としての世界が、十分まだできていないというかね。意識進化というところで捉える、そういう捉え方が、我々はそこにいこうとした場合には、その世界をしっかりと捉える捉え方を持たないといけないということが、今のテーマなんですね。それは、神身一如というときに、自他というか、私と神という存在が一体の部分が普通はあるけれども、分けてもみるというような、両方含有しているというかですね。その具合ですね、意識の捉え方が、進化していくということは、その範囲の広がりというかですね。神という存在をどういうふうに自己意識で学ぶのかという学びが、白川の真骨頂というか、大切な学びなんですね。
ですから、いつも、同じことを何度も言っていますが、言葉を変えて言わせていただいているところもありますけれども、その神という存在の第三者的というのか、それを、装置として理解するときにVRとか、そういう捉え方も今は装置としてあるわけですけれども。そういう存在、自己存在自体も、すでに、一方では、両面あるわけですね。自分の中の自分、あるいは、自分の中の他者というような、言語としては分けられますけれども、それは、どこからどこまでが同じなのか、違いなのかは、なかなかわかりづらくなっているところがあると思いますけれども。そういうことを含めた理解の仕方を神という存在から学びとるというか・・・。

 人間というものは、意識をさらに高度化するというか、進化していこうというようなね。そこに時間というものの捉え方も出てくるんですね。あるいは、宇宙創造ということも、その段階で役に立つかどうかということが決まるわけでありますけれども。そのあたりを含めたことを、白川の祝殿講習の中の学びでしていくというかね。それは生命体そのものが、螺旋を描きながら、右旋、左旋をしながら、ですから、我々はボディーワークの中で、それをしながら、そういう世界も心地よく学ぶということをさせていただいているということですね。それを一番古い人間が出会った進化の一つの過程ではありますが、そういうものを置き去りにしないで、しっかりと、射程距離において、その意識の進化を遂げるというかですね。その融通無碍な精神を持ちながらいくというかね。それが、少なくとも、三人称というような、そういう境地ですね。それをどこまで客観視できるかというのは、この我々の神代と審神者というような世界にも、十分取り入れてやっていくところもあるわけですね。そういうものを含めた学びであるということも言えるのではないかと。そういうものを直知というのか、直感というような勘で理解するということではなくても、知がそのまま情や意と繋がった、一環した一つの姿として我々は学び取るというような世界を鎮魂と言霊と祓いということを通じて実現するんだと。それが祝殿講習の中に埋まっているというかですね。

 今までのテーマとしては、知の、より良い世界を把握するというような、そんなことがこれからも必要な段階としてあるというかね。そこに、命や自由性というかね、融通無碍になっていったときに感じる、その宇宙創造のところまでいく、我々が国津神、天津神の世界まで、領域を広げて、意識を広げていくということが目的なんですね。その中で、言霊として学ぶことが少なくともありますよということなのです。人称代名詞として、三人称以上の世界を、さらに高度化して学びましょうということが言えるかなということでございます。

 今日は、皆さん、ありがとうございました。

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