9月18日に祝殿講習が行われました。今回の祝殿講習においては、お国体机のご修行を一旦行わせていただいた上で、修行を整理してみるという意味で、6つのご修行の体系を順次といいますか、ランダムにやるように練り直しました。1つ目が、以前やっておりました五行のご修行ですね。真ん中に木火土金水を置きまして、みんなでお祓いをあげるという。それから、2つ目に祓戸四柱のご修行。3つ目に、前々回のお国体机のご修行。それに伴って、こちらでQ&Aといいまして、実際にご修行をやって体感した部分とか、分からなかったこととか、そういったところを、リアルタイム・オペレーティングではありませんけども、瞬時にそこで会員の皆さんとやり取りをしていく中で、解決していこうというようなことの取り組みもさせていただきます。
それから、兌館の方では、お祓いをもう一度あげさせていただきまして、毎朝スタッフも、ここでお祓いをあげさせていただいているわけですが、皆さんの声の中に自分の声を見つめ直すといいますか、同時に自分で自分の声をまた見つめ直すといいますか、そういうような取り組みというか、トレーニングをさせていただいております。
それと、もうひとつ最後には、前回よりお話をしております「倭論語」を教材といたしまして、実際に神観といいますか、今こういった複雑な世の中になっておりますけども、かつての先人たちが神というものをどういうふうに捉えていたかということを学び直す、そういうきっかけになるかと思いまして、「倭論語」を教材として、皆さんで音読をさせていただいております。この「倭論語」の巻第一というところでは、全国のお宮に降りた108のご神託が書かれているわけですけども、これを一度に全部というわけにはいきませんが、一回一回、選出させていただいて、このご神託を声に出して読み上げるということをやっております。前回もそれをやらせていただいたのですが、なかなか難しいというか、解読というか、意味合いが非常に難しいというようなご意見もあるんですけれども、音読していくうちに、そこから感じ立ち顕れる部分が会員の皆様の中にもあるというような結果もありました。
これは、今後、「倭論語」と共に、もうひとつ、高濱清七郎先生がお詠みになった歌が「沙庭(さにわ)」という本にありますけども、こちらの「沙庭」というのは、かつて高濱清七郎先生が門人の皆様に詠まれた歌を、かなりたくさんの歌があるのですが、実際に清七郎先生と門人の間でやり取りされた、その歌の中から、立ち顕れるような神観というものがあるだろうということで、この「沙庭」の本と、今申し上げました「倭論語」と、こちらを並行してというか、皆さんで教材として使わせていただきたいと思います。
これは、一度、お国体机のご修行をした中で、この週末にご皇霊をお迎えした皇霊祭があったんですけども、やはりお国体机というのが、天皇陛下お一人のご修行だったものを、この今の時代に皆さんにということもありまして、そういうご修行が開示されているわけですが、やはり、そこに至るまでの、気構えといいますか、心構えといいますか、そういったものをきちんと皆さんと共有させていただきながら、やはりお国体机というのは公のものといいますか、国を背負ってそこに立つというような、そういうご修行でもありますので。それから神拝拍手作法も、昨日、斉藤宮司からもご報告がありましたけども、天皇陛下になるための拍手だったという解説もありまして、一度ここできちんとそういったことの確認をさせていただきながら、ご修行を進めていきたいなと思っております。