1. HOME
  2. お知らせ
  3. 2026年10月3日の第六種神拝作法修習講習での七澤久子代表の講話

2026年10月3日の第六種神拝作法修習講習での
七澤久子代表の講話

 〜 冒頭 〜

皆さま、こんにちは。オンラインでご参加の皆さま、こんにちは。本日は、九名の皆さまにご参集いただき、こうして第六種神拝作法を修習していただけますことを、心より嬉しく思っております。

私はこれまで、高濱浩先生から、七種、六種という神拝作法について教えていただいてまいりました。七種というのは、先祖の代表として、自分自身がこのおみちを歩むという意識に立って行う、代表としての拍手であると、私は受け止めております。そして、遠津御祖神様をお迎えするという意識が、そこにはございます。

一方、六種は、七種の拍手を行った後に鎮魂を行い、そのうえで献饌をするという流れの中にあります。献饌するものに対して六種の拍手を行うことで、そのものに命がみなぎり、本来持っている生命の輝きが顕れてくる。私は、六種にはそのような意味合いがあると、受け止めております。

そして、六種の鎮魂というのは、献饌するものだけに行うものではありません。物に対しても、また人に対しても、さまざまな場面で六種の鎮魂を行うことができると、教えていただいております。

たとえば、身近な人が具合を悪くしているとき、あるいは自分の子どもたちに何かあったときなどにも、六種の鎮魂を行い、「手当て」をするような気持ちで向き合う。その人が本来持っている生命の力に寄り添い、その命の輝きを取り戻していく。私は、そうしたところに、六種の意味があると思っています。

このように、白川のおみちは、単に作法を覚えるということではないのです。一つひとつの作法を自分自身の中に落とし込み、自分の身体と心を通して実践し、そして、自分自身の生き方とともに白川のおみちを歩んでいく。そこが大切なのではないかと思っています。ですから、目の前に「白川のおみち」があるというだけではないのです。

 高濱浩先生が、以前、「門の前に立って、『私は入ります』と言っているだけではなく、門の中に一歩入り、そして自分の道を極めていく」という趣旨のお話をされていました。私は、そこに一つの極意があると思います。門の外から眺めているのではなく、自ら一歩を踏み入れ、実践を重ねながら、自分自身の道として深めていく。それが、このおみちを歩むということなのだと思います。

これまで七種を修習された多くの方の中から、さらに一歩進んで、本日、六種の修習に臨んでくださる皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。本日ここに集まられた九名の皆さまが、それぞれにご自身の花を咲かせ、そして、その花を大きく、満開にしていかれることを、心から願っております。

七澤前代表は、「皆さんをご加勢していますよ」と申しておりました。この言葉を思いますと、これまで白川のおみちをつないでくださった多くの先人、先達の方々が、今を歩む私たちを支えてくださっているのだと感じます。

私たちは決して、自分一人でこの道を歩んでいるのではありません。これまでおみちをつないでくださった方の歩みがあり、そのご加勢をいただきながら、私たちもまた、この道を歩ませていただいている。そのような安心した気持ちを持って、今日はこの修習に臨んでいただければと思います。

これから、神拝作法の伝授がございます。本日という貴重なひとときを、皆さまと共に学び、共に修めることができますことを、大変嬉しく、ありがたく思っております。

どうぞよろしくお願い申し上げます。  

 ~ 結び ~

改めまして、本日は長時間にわたり、誠にありがとうございました。また、オンラインでご参加くださった皆さまにも、心より御礼申し上げます。本日の修習を終えるにあたり、白川おみちが今日までどのように甲府で受け継がれてきたのか、そして、皆さまがこれからどのようにこの道を歩んでいかれるのか、お話しさせていただきたいと思います。

白川のおみちの歩みは、昭和57年、1982年4月18日に始まりました。高濱浩先生が京都からこちらへお越しになり、その後、約7年間にわたり、七澤前代表と私がご指導をいただきながら、修行をさせていただきました。当時は、自宅の八畳の畳の間で、審神者、神代などを含め、さまざまな修習を重ねてまいりました。

昭和天皇が崩御された昭和64年1月7日に、その報道があった際にも、高濱浩先生は私どもの自宅にいらっしゃいました。そのときの先生のお姿を、私は今でも強く覚えております。先生は、深い悲しみとともに、このおみちを継ぐ者として、また、天皇を支える者として、非常に真摯な思いを持って生きておられた方でした。そして、その年の秋に、高濱先生はお亡くなりになりました。

振り返ってみますと、私たちが先生からご指導をいただいた7年間は、今日につながる非常に大切な時間であったと思います。実は、その7年前、七澤前代表は、「この白川のおみちを習いたい」という思いを持って、高濱先生のお姉様である安見晴子先生のもとを訪ね、お願いをしたことがありました。そのときに、「あと7年間、待ってください」と申されました。七澤前代表は、その言葉を受けて7年間待ちました。

そして、自宅を含めて建物をつくる際に、「白川のご神殿を一緒につくりたい」という希望を持ち、高濱先生のご指導のもと、母屋に八畳の修習の場が設けられました。そこから、多くの方がこの場所で修習をされるようになりました。母屋の八畳間に、15人、16人、時には20人ほどが集まって修習をすることもあり、部屋から人があふれるほどでございました。

そのような歩みを経て、2012年、東日本大震災の翌年に、現在の祝殿が建立されました。それから14年が経ちます。この祝殿ができたことで、これまで以上に多くの方が修習することのできる場となりました。

そして2019年に、この祝殿が電子祝殿として新たな形で展開され、遠く離れた場所からも、この場とつながることができるようになりました。

私自身が、アメリカのスタンフォード大学を訪れ、シリコンバレーに滞在していたときのことです。サンフランシスコに滞在していた際、遠く離れたこの祝殿から、七澤前代表が発信している姿に接しました。その場には、白川のおみちを全く知らない方もいらっしゃいました。その方が、画面を見ているうちに、身体を右旋、左旋するように、ぐるぐると旋回し始めたのです。

私はその姿を見て、「あ、大丈夫ですよ」と声をかけました。こうした経験を通して、私は改めて、修習を行う「場」というものについて考えるようになりました。

この祝殿は、私たちにとって、結界された場として大切にしている場所です。高濱浩先生も、「いろいろな場所で、結界をせずに修行すると大変です」という趣旨のお話をされていました。ですから、修習を行う際には、まず自分自身の身を正し、定められた場を大切にしながら、落ち着いて修習することが大切だと思います。

このおみちは、白川家に連なる伝統として受け継がれ、多くの先人の方によって守られてきました。そして、その流れの中で、七澤前代表のもとへと受け継がれ、今日、私たちがこの場で学ばせていただいております。高濱浩先生からは、「七澤さん、100年でも200年でも、甲府で守ってください」というお言葉をいただきました。

それから、早いもので約45年が経とうとしています。100年、200年という時間から見れば、私たちはまだ、その道の途中におります。だからこそ、今日ここに集まってくださった皆さまが、白川のおみちを学び、門人として歩んでくださることを、私は大変ありがたいことだと思っております。

白川家には、古くから門人帳が伝えられております。江戸時代以前からの門人の記録も残され、甲斐国をはじめ、さまざまな地域の方々のお名前が記されています。一人ひとりの門人の歩みが、長い年月を経ても記録として残され、次の世代へと受け継がれていく。そのような長い歴史の中に、今日、皆さまのお名前も加わっていくのだと思います。

本日、ここに九名の皆さまが集まられた様子を拝見して、私は、九つの花が咲いているように感じました。それぞれの方が、それぞれの場所で、ご自身の花を咲かせ、やがて満開の花となっていかれることを、心から願っております。

そして、もう一つ、ぜひ大切にしていただきたいことがあります。それは、心身の健やかさと、そして謙虚さです。おみちを歩む中で、「自分は偉いのだ」と思った瞬間に、そこには慢心が生まれます。七澤前代表も、慢心することなく、常に自分自身を省みることの大切さを語っておりました。

「自分はできている」「自分は分かっている」そう思ったときこそ、自分自身を振り返ることが大切です。私は、ここに佇む一人として、これからも謙虚さを忘れずに、この場に身を置いていきたいと思っております。

そして、ここにいることの一つの役割は、皆さまがここへ来られたときに、心地よく、安心して修習できる場を整えておくことだと思っています。この祝殿も、皆さまがいらしたときに心静かに修習していただけるよう、日々、大切に整えております。

どうぞご遠慮なくお越しください。この門の中に一歩入り、この場を大切にし、それぞれの歩みを深めていっていただければと思います。

今日、皆さまが学ばれた第六種神拝作法が、単に一つの作法を修得したということにとどまらず、皆さまご自身の日々の生き方の中に生かされ、そして、次の世代へとつながっていくことを、心より願っております。

本日は長時間、本当にありがとうございました。これからも皆さまと共に、このおみちを大切に歩んでいけましたら幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございました。

お知らせ

お知らせ一覧