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2025年1月25日の第七種神拝作法修習講習での
七澤久子代表の講話

こんにちは。晴天のこの良き日に、甲府にお越しいただき誠にありがとうございます。また、オンラインにてご視聴いただいていらっしゃる、皆様ありがとうございます。

白川のおみちは、花山天皇の御代に始まりました。そして、白川伯王家の皆さま方が、天皇を通してお伝えする伝承を、歴代継承されておりました。七澤賢治前代表のもとより、今なお、伝わっております。

ここで皆さま方に、その深淵な歴史の一コマをお伝えしたいと思います。神道における古典籍を収録した、「神道大系」という叢書がございます。その中の一つの巻に、「神道大系・論説編 伯家神道」の書籍がございます。

■写真:http://s.shirakawagakkan.jp/shintoutaikei

白川のおみちは口伝で、文字に記さず、耳で聞いたこと、そして心に受け止めたことを口頭により伝えてまいりました。

孝明天皇をお支えいただいた高濱清七郎先生の曾孫様にあたる高濱浩先生に、甲府にお越しいただき、7年間ご教授をいただきました。その時も耳で聞き、そして心で受け止め、書くことは致しませんでした。

時が過ぎ、七澤前代表は、白川のおみちをシステム学習にすることがとても重要だと申しました。そこで、本を出版し、そして現在の学習方法を取り入れております。

今、ITの時代になり、オンラインで世界中から学習することができます。さらに世界に向けて発信することもできます。

七澤前代表は、小笠原孝次先生の、72歳のお誕生日、1月22日に先生を訪問しお目にかかりました。そして先生がご逝去されるまでの7年間、言霊学を修習いたしました。

言霊百神を執筆された小笠原先生は、書籍、「言霊百神」のはしがきに『言霊の冊子が出来た、出来たんだ、出来たんだよと大空に叫ぶ』と記されました。

その後七澤前代表は、「言霊百神」の新装版を出版いたしました。出版の際に、監修者あとがきに『小笠原孝次先生、言霊百神を宇宙に向かって発信します。』という宣言をいたしました。

まさに七澤前代表の思いそのものです。思いはこの祝殿にございます。今の時代であるがこそ、このシステム学習で、皆さまのお手元に、お渡しすることができます。今日お越しいただいて本当にありがとうございます。

私も昭和に生まれ、そして今、72歳を迎えておりますが、この「おみち」を伝える一人として皆さまに一つずつお伝えしたいことがございます。

それは正直に申しますと、私の言葉もそうですが、この尊い書籍でございます。私どもは白川のおみちを習う時に、白川の「門人さん」と、先生にそうお呼びいただきました。こちらに「白川家門人帳」がございます。これは尊いですね。

「白川家門人帳」というのは、もうその前の尊い時代に、どこの誰がこの白川のおみちをしておりますと記されている門人帳であります。「甲斐国」はこの方がいる、富士吉田にはこの方がというように、お名前も記載されています。それを、お見せしますね。これでございます。「白川家門人帳」でございます。その中に、尊いお方の皆さま方のお名前が書いてあります。

伝授された方々のお名前が載り、その方たちの子孫にあたる方が、これをお伝えいただいていると思います。

「七澤さん、この甲府で、100年でも200年でも守ってください」と高濱先生はおっしゃいました。私はここで、白川伯王家を伝える者、白川のおみちを伝える言葉として、ここにございます。

もう一つのお話は、「神道大系」という書籍がございます。こちらを進呈してくださったのは、伊勢神宮で遷宮の、総元をなさった宮司様の小堀邦夫先生でございます。七澤賢治前代表が亡くなり半年後、2022年の1月5日にこの本を、こちらに届けてくださいました。

この中に、「神道大系・論説編 伯家神道」が記されてございます。このように、口伝である白川のおみちが、一部でございますが、垣間見ることができます。

ですから、今日ここで皆さまはご自身で「祓いに始まり、祓いに終わる」という祝詞を体験されます。高濱浩先生が、「この手で神を掴んでみませんか」とおっしゃったように、ご自分を通して体感と経験をされるといいかなと思います。

私も高濱先生にお話をいただきました。「奥さま、この門の前にね、佇んでいても開けないのですよ」って。「この門の中に一歩入りそして、ここから自分をまた新たに発信する」それが大事なことだと思います。

今日、3名の方、このようにこの会場にいらして、そしてオンラインの皆さま方は、オンラインを視聴いただき、まず「第七種神拝作法」の伝授から始まります。「七種」という拍手、それを伝授いただくということは、尊いことです。

日本を支える伯家神道は、花山天皇の御代からはじまりました。まさに令和七年、今日この日にまた多くの門人さんの方々がここに立ち顕れていただいたと思います。

「七種」というのは、「天津神・国津神・遠津御祖神・産霊幸倍神」の拍手をいたします。それは、父・母、祖父・祖母、という先祖の代表として、白川のおみちを先祖と共に歩むという証でございます。尊い証でございます。親を敬い、先祖を敬い、そして日本という国を敬う、それから宇宙ですね。

本日は、素晴らしく、めでたい日だと思います。限られた時間ではございますが、ぜひ第七種神拝作法を伝授され、「祓いに始まり、祓いに終わる」という極意をつかんでいただければと思います。この「おみち」によって、ご自分の心と体、そして生き方の中心軸が通ります。

あともう一つ、「慢心してはいけない」というお話しをさせてください。今、SNSなどで情報の氾濫がおきている状況はよくありますね。

自分の脚下は、自分しか分かりませんが、ご自身の脚下は皆さまは見えていると思います。このおみちを伝授されることで、自分はすごいんだと思ってしまいます。

それは、そうではありません。気づきをもって、一つひとつ、ささやかな、一日を精一杯、一生懸命生きることの日々の積み重ねでございます。

ですから、「慢心せず、祓いに始まり祓いに終わる」というこの言葉を、今日は、皆さま方にお伝えいたします。

ありがとうございました。

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