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2024年7月6日の第七種神拝作法修習講習での
七澤久子代表の講話

こんにちは。皆さま、本日、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。今日は七種修習ということの、お話しをさせていただきます。このおみちが始まりまして、祝殿が建ちましたのは、2012年の8月11日でございました。昭和57年(1982年)4月18日より、高濱清七郎先生のひ孫様にあたる高濱浩先生に京都からお越しいただきました。自宅のご神殿で、7年間、七澤前代表と二人でご修行を共に受けました。

顧みますと、昭和57年の7年前に、七澤前代表は、白川伯王家のおみちを修習することにより、高濱浩先生のお姉さまの安見晴子先生にお会いします。そして安見晴子先生は、高濱浩先生はまだお勤めでいらっしゃるので、「7年間待ってください」ということでした。高濱浩先生が退職されて、それから尊い7年間、甲府に毎月、月次祭のためにお越しいただきました。昭和天皇が1月7日にご崩御された時も甲府にいらっしゃっていまして、その年の10月5日、高濱浩先生は帰幽なされました。待ちに待った7年間、そしてその後の7年間、14年がここに脈々と息づいています。

七澤前代表は、「七種というのは、天津神・国津神・遠津御祖神・産霊幸倍神です。遠津御祖の皆さまを迎える作法です。自分の体が、神を迎える社になるということで、この七種は尊いんだよ」と、おっしゃっていました。ここでお祓いをする時に、そしてご修行を受ける時に、自分は遠津御祖の先祖の皆さまの代表として自分がここにいます。鎮座します。どうぞご加勢くださいということで心で念じ、そして素直な気持ちになって、何も考えずに高濱浩先生のご修行の声、そしてお祓いの声を耳にしておりました。

高濱先生のお人柄は、穏やかで、ただご神殿に入りますと、真直ぐにぴーっと中心軸が揃って、私共は身を正して、背筋を伸ばして、同じ部屋の中で高濱浩先生のお声を拝聴いたしました。

その時に高濱浩先生は、「奥様、今起きている現実とこの八畳間のご修行は今、全く同じもの、表裏一体ですよ」と、お話されました。それはお祓いをする気持ち、ご修行する気持ち、そして自分が関わる環境が、今、現実に起きていることと表裏一体で、いろんな答えが、このおみちの中にあると分かりました。

今、世界が様々に変容しています。この多様性の時代であるからこそ、日本の叡智、花山天皇の時代より、延々と続けていました、この白川伯王家のおみちを、七澤賢治、そして私の二人で終わることなく、これを続けましょうということで、白川学館が立ち上がりました。

七澤前代表は、生前、ある場所に行く時も、七澤前代表は車、そして私は電車に乗って行きました。ある時、私は、「えーどうして一緒に、車、駄目なのかしら」と言いましたら、「僕が亡くなった後、継ぐ者がいないから、あなたは別な道で行きなさい」ということです。

ですから、いかにこの道が尊いものであるか、そして、伝承することの尊さを皆さまにお伝えする意味で、七澤前代表が帰幽いたしましても、荒魂、肉体はなくなりましても、七澤前代表の思い、そして気付き、それを日々感じております。

今回も、朝起きまして、七澤前代表のポートレートが、携帯電話に現れるんです、アルバムに。そして七澤前代表の声を聞きました。「七種というのはね、とても大事だよ、これが基本だよ」というふうにお話していました。

七澤前代表は、3年前の8月29日に帰幽しましたが、その8月9日まで皆さんの前で、きちんとマイクを持ってお話ししています。そして8月13日、ちょうど夜12時の時間でございますが、録音しました。「静止エネルギーはね、世界を救うんだよ、そして愛というのは大事だよ」愛行(あいぎょう)ということもおっしゃられました。

「静止エネルギー」というのは、大きな力ではなく、まさにこの祓いが静止エネルギーです。鎮魂が静止エネルギーになっています。

静かにたたずんで、居住まいを正して、静謐な空間で、自分の身を清め、今日も潔斎してここに来ました。身を清め、そしてここでお祓いをあげる、その静止エネルギーそのものが、自分が発信する公のエネルギーに変わるというふうに思っています。ですから、小さな努力の積み重ね、日々のお祓いの積み重ねがこの日本を、あるいは世界を、あるいは宇宙を、これから揺るぎないものとして、とこしえの道として、進むのではないかなと思っています。

東京都の都知事選など、多くのことが、今、アメリカの選挙もそうですが、自分が翻弄されやすくなります。でも、きちんと自分の身を正す方法は、この道であると思います。多くの意味で、このおみちにご縁がある方が、まさに尊い道を、ご自身の道として、自分の心と自分の足でここに出向いて、そして七種を受けられるということは、本当にありがたいことかなと思います。

是非皆さま、この七種はじめ六種もございますが、この祝殿の静謐な空間でお祓いあげる尊さを感じていただきたいと思います。

今日のお祓いは今日で終わります。ですから一期一会のお祓いを、自分が亡くなる瞬間まで、きちんとお祓いをあげたかどうか、それが自分の「あとみよそわか」。幸田露伴さんの娘さん、文(あや)さんに、幸田露伴さんが、「文ね、『あとみよそわか』なんですよ、自分の脚下(あしもと)を見なさい」といつもおっしゃっていたそうです。自分の亡くなる瞬間まで、『あとみよそわか』、自分の足跡(そくせき)はどうであったかということを自分が評価し、きちんと自信を持って、自分の道はこうでしたと言える自分自身をつくっていただければと思います。

それは今日ここから始まります。七種修習を伝授されていることは、神の道を歩む一歩でございます。「門の前にたたずんでいても一歩、門の中に入らなければ分かりませんよ」というお話を高濱浩先生から伺いました。そして、現在に至っております。

この白川伯王家のおみちの今日が、第一歩でございます。是非この道を、尊い道として、そして慢心することなく、「自分は凄い、私、立派でえらいよ」ということではなくて、謙虚に「慢心することなく、祓いに始まり、祓いに終わる」というこの道を、皆さまとともに、私も慎ましやかに歩ませていただければと思います。

今日はご遠方からお越しいただき、まことにありがとうございました。

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