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2024年3月16日の祝殿講習
七澤久子代表理事の講話

改めましてこんにちは。皆さま遠方から御参集いただきまして、誠にありがとうございます。六種の鎮魂を伝授されることはいろいろな意味で物に対して、そして建物に対して鎮魂することでもあります。家庭祭祀の中でも六種の鎮魂をしてお供えをします。そして、このところまで進むことで、自分にあるもの、自分の前にいる人、それが輝くのですね。六種の鎮魂そのものが、鎮魂された自分を統一し、その周りの人も鎮魂できる技ですね。

高濱浩先生が、こちらで、初めて家庭祭祀として、昭和57年4月18日からお祀りしていただいた時に、私がお供えしますので、六種の鎮魂を伝授していただきました。ですから、お供えする時にきちんと自分で七種神拝作法を行い、そして六種神拝作法を行う、鎮魂する。一つのこのフレーズの中で、ワンランクステージが違うのですね。七種伝授から六種伝授になったことは、素晴らしい飛躍ですね。

七澤前代表は、「白川学館の会員の皆様は、白川の花を咲かせる種であり、皆様がもつ白川の花がこれから大きく開花することでしょう。」と常々おっしゃっていました、それは、「皆さまがそれぞれ一つひとつの種になって、それが輝く花になる」と、そんなふうに思います。

今、玄関前の椿の花が咲きました。雪の土中にあった尊い球根が芽吹いて、水仙が咲いています。これから季節が進んで梅雨時になりますと紫陽花が咲きます。紫陽花には、きちんと剪定した枝に若芽が出ているのですよ。今日、気付きました。皆さまがいらっしゃる前に、玄関先に水を撒きましたらその時にたくさんの虹が見えました。そして、虹が教えてくださった、喜びの虹ですね。

本日、ご遠方からいらしていただきました皆様、ぜひ全てを伝授されて、自身の体に身につけて、自分の体と共に六種神拝作法をもって歩むというかね、そういう一歩前進です。前にお話しましたが、「門の前に立っているだけではなく、一歩、門の中に入って、自分がそれを体験して、自身の体に落とし込んで、そのお力をいただくことは、とても大事なことだな」と思います。

「若さは、何かな」っていうことは、いつもつれづれ思いますが、「自分の気が充実して、みなぎること」ですよね。気の充実には六種の鎮魂は、本当に大切な六種だと思います。ぜひ本日ご修行されて、そしてご自宅に戻られてから、ああ、よかったね。そういう一日になさってください。きっと輝くこれからの前途が見えますので、ぜひ皆さまご享受なさってくださいませ。

今日はありがとうございます。


【締めのお話】

高濱浩先生が昭和57年4月18日に甲府におみえいただいて、初めは、お清めという形で作法をさせていただきました。高濱浩先生が後方の、審神者の席にいらして、私が真ん中の席に座ります。お清めの時はきちんと身を正して、高濱浩先生のお声を聞いて、そして自分が清まったという、お清めは長い期間にわたり行いました。

その後、ある時期になりまして、「さあ、今日からは、ご修行しましょう」ということで、高濱浩先生が、後ろの審神者で、私が真ん中で、ご修行をさせていただきました。

高濱浩先生のお清めの祓いのお声を通して、感じたことがございました。私がお清めを受けているとき後ろの審神者の高濱浩先生からの六種の鎮魂の息吹が、私の体をすっとすり抜けていくのを感じましてとても貴重な体験をいたしました。高濱先生が60歳から67歳まで甲府にお越しいただいた時の7年間、ご修行していただき、私は高濱先生の息吹をずーっと受けていました。

今日、私が70歳でここにいますが、白川のおみちのご修行をすることは気血が巡って、心身ともに若返るというか、蘇るというか、それを体験できるんですね。

高濱先生がお亡くなりになった後、この祝殿ができるまでは、自宅の八畳間のご神殿に於いて、ご修行の御取立てをいたしました。七澤前代表が審神者の席、私はこちらの神代の席から審神者・神代でお一人の方をお祀りをした後にご修行させていただきました。

お一人おひとりにしましたので、16人いると、16人のお祓いを毎月の月次祭の終わった後、午後5時ぐらいまで、延々とご修行の御取立てをさせていただきました。その時の様子が、今まさに蘇ってきました。今日は8回の祓いをやりましたね。

声もそうですが、口祝詞ではなく、丹田に力を入れてきちんと出す。そうすると、審神者する人、それからご修行を受けるその人も共に清まりますね。改めて本日は、祝殿の講習に同席できましたことを、心から感謝申し上げます。

高濱浩先生が「私が亡くなっても、七澤さんご加勢しますよ」とおっしゃってくれました。高濱浩先生も、叔母様にあたる中村新子先生も、一緒にここに来ていただいたと感じることがございました。そこに七澤前代表の笑顔の写真がありますよね。そこにいつもいまして、いつも審神者をしてくださるのです。逝去されていても、生きているのです。本当に、皆さま、それを体感してください。

伝承というのは、一粒の種がどんどん繁栄していくのですよね。初めに申し上げましたが、白川のおみちの種が、皆さまに息づいていますので、その種を、自分で満開な花に咲かせてください。

もう少し皆さまと共に、お祓いをさせていただければと思います。そして私でよろしければお役に立てれば喜んで、いつでも参上いたします。私も今日、27歳の私に戻った気がしています。このおみちを43年間、やっておりました。

祓いをすることで、安心できる、本当に安心です。色んなことが起きても、「大丈夫よ」って、「安心してね」って言えるのですよ。それは自分の体が、安心の体になれるからですよね。この畳でやるご修行でございますから、危ない修行ではなくて、きちんと皆さま守られた、抱かれた修行でございますから、ご安心してください。それが、まず一番です。「ふと思うは神心」というように今日参りたいなと思ったら是非いらしてください。本当に思いは一つです。

そしてあともう一つ、ここでやるとき、皆さまおはたらきは、まちまちです。全然動かない状態でも、神様はきちんとそこにいます。鎮座しています。神と共にいる自分を感じてください。きちんと初めは、人差し指の先に神様を、ここに何か思いを感ずるというか、そうしていると、ここが軽くなります。そしたら、色んな動きが、上に行くとか、下に行くとかあります。

高濱浩先生から受けたご修行のことです。七澤前代表は八畳間でのご神殿のご修行で高天の原を感じたそうです。ご修行が終わって、ふすまを開けたら、外はとても下だったというふうに感じたと申しておりました。本当に高天の原に行けるのですね。

いろんな体験を皆さまにしていただければよろしいかと思います。「人と比較しない」「比較するのは、昨日の自分」でございます。

ぜひ皆さま、ここに七澤前代表もおります。私もいます。先人の大勢の方々が支えています。今日、白川の種をひとつ皆さまに差し上げました。その種を大きく育てるのは自分自身です。

本日もありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。

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